男性が管理職になったときに必ずぶち当たる壁

「部下の気持ちなんて、わかりたくもない」

 女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。

 

ある人事担当者の苦悩

以前、友人の男性と話していたときのこと。

彼は化学系の大学院を修了したバリバリの理系。卒業後は、大手のエネルギー会社に就職。現場から人事に異動になった彼は、「俺はつくづく人に興味がないことがわかった」と嘆いていました。

人事といえば、まさに「人の事」を扱う部署。

周囲は、「営業の●●さんは、最近、元気がないみたいだけど、やはり先月、離婚したことが響いているんじゃないのか」だの、「開発の▲▲君は、最近、調子がよさそうだ。きっと上司の■■さんと同じ大学だから、ウマが合うのだろう」だのと、社員の細かな心理状態についてチェックしては、チーム内で共有し合います。
彼は、そのノリにまったくついていけないのだとか。

「俺は、たとえばプラント開発の現場で、山の稜線が昨日と違って見えるとか、実験の数値が先月に比べて下がっているとか、そういうことにはいち早く気づくし、その理由を探るのも大好きだ。でも、正直、人の心や態度の変化についてはまったく気づかないし、どうでもいいし、そもそも興味がない」と言い放つのでした。

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