男は野球、女はままごとで仕事を学んだ

「体育会系女子」が企業から重宝される理由

 女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。

 

男は「野球」、女は「ままごと」で仕事を学んだ

『会社のルール~男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ~』(パット・ハイム、スーザン・K・ゴラント著/ディスカヴァー21)という本があります。

 これは、アメリカでコンサルティング会社を経営する女性が、男性と女性の仕事に対する姿勢がどのように異なっているかについて、目からウロコの解説を施した快著です。

 とかく男の子は小さい頃からスポーツ、特に団体で勝ち負けを争う競技に取り組むよう、方向づけられます(最近の日本では、少々状況が違うかもしれません。昨年、セレブ主婦誌『VERY』が「男の子はみんな外で元気に走り回ると思ってた『サッカーも野球もしたくない男の子』の育て方」という特集を組み、注目を集めました。が、ともあれ)。

 男性は野球やサッカーといったチームスポーツに打ち興じる中で、「全体意識」を身に付けます。監督がバントしろと言ったら、文句を言わずにバントをする。「つまらないから打ちたい」などとは言わない。その結果、チームが勝ったらわがことのように大喜びする(できる)。多少の向き・不向きはあれど、そういう価値観に、小さい頃から自然と慣れ親しんでいるということです。
  
 一方、女子の定番の遊びである「ままごと」は違います。ままごとにはゴールや終わりはなく、達成すべき明確な目的もありません。「みんなで仲良く円滑に遊ぶ」ことが共有課題です。お母さん役がお父さん役を兼ねたりと、ルールも極めて流動的。

 こうして、ままごとで社交性を培った女性たちは、 和気あいあいとした空気を演出することに長けていくというわけです。

 ビジネスの現場・企業社会で求められがちなのは、当然「野球」的価値観ですから、男性たちは比較的抵抗なく「カイシャでの仕事」というものを受け入れるけれど、多くの女性にとっては慣れないのですごく難しい。ではどうするべきか、というのがこの本のテーマです。

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