田舎暮らしは少しずつ準備と行動を
定年になって、のんびり田舎暮らしをしようという考えは、甘すぎるかもしれない。
今でも田舎は、新参者を嫌う傾向がある。40代で田舎暮らしに踏み切った人が味わったのは、受け入れられることの難しさだった。
道ですれ違っても無視されるなんて序の口だ。葬式に奥さんだけが出席したことを非難される。夫は朝早くから通勤で不在なのだ。いつも誰かに監視されているような気配がある。
なんとか受け入れてもらおうとして、雪が降れば一番に飛び出して公道の雪かきをやり、役員を買って出、力仕事は何でもした。近所の老人が急病になれば町の病院まで車で連れていった。5年過ぎてやっと受け入れられるようになった。
「体力がなければ田舎暮らしは無理ですね。自分たちは体力のある40代のうちに引っ越したからよかったけれど」
本当に田舎暮らしをするなら、なるべく早く移って土地に溶け込む努力を惜しまないことだ。
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【農家だった田舎の空き家を買い取った人の話】
