――参画の経緯を教えてください。
久夛良木健氏(以下、久夛良木):ユーザーとして長くスマートニュースを使っている中で、なかなかいいサービスだなと感じていた。ほかにもいろいろなニュースアプリが出てきた中でも、スマートニュースはとりわけUX(ユーザー体験)に優れ、すべてがさくさく動いてとても使いやすい。タブを移動するときのページをめくるようなアニメーションにもモッタリしたところがなく、洗練されたUI(使い勝手)やデザインといい、あらゆる面でしっかりしたテクノロジーが裏にあるアプリだと感じていた。
昨年の9月に、以前ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の執行役員だった西村(茂・スマートニュース常勤監査役)さんから、鈴木(健・スマートニュース社長)さんと浜本(階生・スマートニュースCOO)さんを交えて1度食事をしないかという話があった。その出会いをきっかけに、今年に入ってから社外取締役への就任を依頼され、これからが面白そうなので積極的に関わってみようと思った。
今のスマートニュースの規模感は、プレイステーションの創業時の組織に近い。このくらいの時期って、ビジネスモデルの策定から新製品開発までが同時並行的に動くので、すごくエキサイティングな時期だ。また、社内にプログラミングコードを書けるエンジニア集団を抱えているというのも重要なポイント。よくありがちな大企業のように、仕様書を作るだけで実際の開発行為は外注に出してしまうのではなくて、自分たちで軽快にチャレンジできる環境がいい。
新たなコンテンツ群を産み出す
――報道、エンタメ、コンテンツなど、スマートニュースを取り巻く環境は今後どうなるとみていますか。
久夛良木:ニュースアプリに限らず、テレビも新聞も出版も、既存メディア業界全体がネットワーク化の大変革の荒波に呑み込まれる中で、それぞれのメディアの役割も問い直されつつある。スマホのさらなる機能向上に呼応して今後5Gネットワークの普及が進めば、ニュースコンテンツそのものの定義も変化していくだろう。近年の顕著なトレンドは、テキスト・静止画から動画視聴へのシフトだ。しかも、コンテンツの発信元はいまやプロ・コンテンツに止まらず、すでに一般の人々のスマホやドライブレコーダーで撮影された動画が事件・事故の第一報になったり、ドローンで撮影した動画が時に既存テレビ放送より高精細であったりもしている。
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