花粉をなくすいちばん手っ取り早い方法は、スギの木を片っ端から伐ってしまうこと。しかし、単に伐り倒せばすむ問題ではない。水源涵養作用のある木を伐採すれば、やがて山は荒れ果て、地すべりや土石流の原因になりかねない。そもそも伐採するだけでは、その費用回収ができないという問題もある。
それを回避するためには、建設資材などとして売却しつつ、植え替えを進めるしかない。すでに林野庁は1996年に開発された、花粉が少ない苗木の移植を進めている。
ただ、それも足元の対策としては“焼け石に水”だ。林野庁によると、2015年度に植えられたスギの苗木は約1984万本(暫定値)、面積にして約6600ヘクタールだった。うち花粉が少ない対策苗木は426万本、面積に換算しても1420ヘクタール、2割に過ぎない。
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