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家族連れ訪日観光客が満員電車を避けるワケ 危険な人混みを避け、街歩きへ

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「東京の下町って、他の国にない風情がある。オフィス街でも一歩裏側に入ると迷路のような細い街路に沿ってビルや民家、商店や小さな飲食店が並んでいたり。高層ビルが立ち並んでいる写真ばかり見ていたから、実際の風景との違いにずいぶんギャップを感じた」と話してくれた。

東京の街歩きでどこが一番ユニークだったか、と尋ねたところ、「四ツ谷から皇居のお堀に沿って歩いた銀座へのルート」とこれまた意外な返事が返ってきた。

皇居方面から歩いて銀座に入ったヤンソンさんは「パーティー会場に迎えられた感じ」と表現(写真:すしぱく/Pakutaso)

「都心のはずなのに、ほとんど歩道に人が歩いていない。建物が立て込んでいないので、周りの風景が広々と見える。そのまま歩いて行き着いた銀座は華やかに彩られたショッピング街。まるでパーティー会場へ入った時のように賑やかに迎えてくれて。わずか2時間ほど歩くだけでこんなにいろいろな表情を都心で見せてくれる街は他にないんじゃないかな?」

東京のサイクリング環境には苦言

休日になると、「自転車でけっこう遠出する」というヤンソンさん一家。オランダは欧州でも有数の自転車王国で、たとえばアムステルダムで市民が使っている交通機関のうち、自転車のシェアは4割弱にも達している。

ヤンソンさんに「東京にもレンタサイクルはありますよ。徒歩では大変だったでしょう?」と尋ねたら、「東京では歩行者を避けながら歩道を走るのは本当に怖いし危ない。オランダは車道でも歩道でもない独立した自転車道があるから安心して乗れるけど、東京の道路環境では無理。あなたの国をけなすみたいで申し訳ないのだけれど」と厳しい批判も忘れない。

「娘がまだ小さいので、どれだけ東京での街歩きについて来られるか心配だったけれど、日ごろ自転車に乗っているのが効いたのか、思ったよりも頑張ってくれた」と我が子の成長に目を細める。

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【長距離の徒歩移動も厭わない欧州の人々】

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