<関連記事>
進退両難に陥る不動産ファンド、迫り来るリファイナンス
パシフィックホールディングスは10日、東京地方裁判所に会社更生手続き開始の申し立てを行った。負債総額は約1636億円(重複分を除き、連結子会社2社との合計で約1940億円)。今年3月末日を期限とする借入金約840億円の返済のメドが立たなくなったのが直接の原因。10日夜に記者会見した織井渉社長は、「2月27日までに(優先株出資の)入金が得られず、信用不安が急速に拡がった。出資の協議は継続してきたが、3月末の資金繰りを考えると厳しい状況だ」と話した。スポンサーについては、「現状、具体的なスポンサーはいないが、管財人とともに努力して探していきたい」(織井社長)と述べるにとどまった。
不動産市場の低迷と金融環境の急速な悪化を受け、パシフィックHLDは昨年来、大和証券グループ本社との資本提携構想を皮切りに、財務基盤強化を狙いとした資本提携構想を次々と打ち出してきた。昨年11月には、元産業再生機構の冨山和彦氏率いる経営共創基盤の100%子会社・中柏ジャパンを通じ、中国の大手上場不動産会社との資本提携構想を公表した。しかし、中柏ジャパンとの提携は実現に至らず、予定していた優先株約470億円と普通社債約270億円は発行できていない。
この記事は有料会員限定です
残り 345文字

