その後、夫の暴力がエスカレート。ポメさんが鼻血を流すという絵に描いたような“修羅場”に。そんな状態でも「浮気はしていない」としらを切り通す夫に、ポメさんの怒りは頂点に達した。
その場にあったマグカップで彼のおでこを殴り、「ふざけるな」と突きつけた。「あの女たちのために事実を隠し通すのか。なんであんな女を守るのか。なんで私じゃダメなのか」と悔しくて、悔しくて、たまらなかった。
ヒステリックになった2人は、感情をむき出しにして罵り合い、ボロボロになった。この修羅場を通して、「私の痛みをわかろうとしてくれない人との結婚生活は、もうやめよう」とポメさんはようやく心を決める。結婚から、わずか1年ほどだった。
1年で離婚 振り返って思う自身の「未熟さ」
「あんな修羅場を繰り広げたのに、彼は頑なに『離婚しない』と言っていました。不倫して、引っ叩いて、スネ蹴って、頭突きまでして、離婚しないなんてあるんですかね。それでも『ポメが好きだから』と言っていた彼のことは、最後まで理解できませんでした」
慰謝料を請求する選択肢もあったが、ポメさんはそうしなかった。「自分自身が背負う苦労に比べて割が合わない。慰謝料を取ったところで、あの人たちはどうせ同じことを繰り返す」と考えたからだ。
壮絶な衝突の後、“せめてもの復讐”として2週間は何事もなかったかのように過ごし、ポメさんは離婚届を置いて家を出た。彼女は、この出来事をどう捉えているのか。
「彼に非があったのは明らかですが、私もあまりに未熟だったなと。当時は自分が育ってきた家庭環境が異常だったと気づかず、漠然とした不安や寂しさで心が埋め尽くされていました。私がシオくんのプロポーズを受け入れたのは、『誰かに必要とされたかった』から。流されるように結婚して、相手どころか自分自身の内面もしっかり見つめられていませんでした」
続く後編では、再婚した夫「べるさん」との出会いからセックスレスを発端とした離婚危機、子どもを望まなかったポメさんが母になった背景、漫画家としての人生を深掘りしていく。


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