その点、今回の企画には、本家が関わっている安心感がある。昨年はLUNA SEAのRYUICHIさんがたむたむさんの歌唱収録を監修し、今年はLUNA SEAのJさんが撮影現場を訪れたことがメイキング動画で公表されている。
本家が公認し、その音楽に親しんできたミュージシャンたちが演じる。思い切りふざけた名前なのに、取り組みは本気。その組み合わせを、筆者は面白いと感じる。この顔ぶれを選んだのは、どんな人なのだろう。ヴィジュアル系バンドを好きで聴いてきた人が大人になり、企画を立ち上げたのでは、と想像せずにはいられない。誰に声を掛け、どのように集まってもらったのか。人選の経緯そのものにも聞きたい話がある。
表現者の価値は知名度だけでは決まらない
今回の出演者のなかには、まだ世間一般には名前を知られていない人もいる。だが、ファンにとっては大切な存在だ。そんな人の全国CM出演は、ただの出演情報では終わらない。自分がライブに通い、作品を聴き、応援してきた人が、大企業であるマクドナルドの広告に出ている。テレビのなかにあの人がいる、スマホの広告で流れてくる。そうなると、誰かに知らせたくなるのもわかる。筆者自身、今回の顔ぶれについて、こうして書きたくなった。
CMに出演しているギタリストの凛人さんは、普段は「哀と凛人の無所属」というユニットで活動している。「哀と凛人の無所属」のファンで、筆者の知人であるめちゃさんは、今回のCMについて次のように話す。
「事前告知もなく、マクドナルドの公式発表で凛人さんの出演を知り、まず驚きました。豪華なメンバーのなかに凛人さんがいることが本当にすごい、と思って。無所属ファンの友だちと一緒に凛人さんを探して楽しみました。11月2日に開かれた無所属のライブのMCでもCMの話題になり、凛人さん本人も喜んでいました」


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