治療法の選択に関しては、最近、その考え方が少し変わってきたと佐藤氏は話す。
「以前は、塗り薬が効かないときは飲み薬を加えるというように治療法を変えていきましたが、最近は、医師が患者さんの意見を聞き双方で話し合って、最善の治療法を選択するSDM(シェアードディシジョンメイキング=Shared Decision Making・共同意思決定)という方法が取り入れられています」
また、近年、治療方針はデルファイ法(Delphi法)に基づき、専門家の意見を集約して作成した治療の推奨度も役立てられるようになってきた。
悪化防止に有効なセルフケア
こうした治療と一緒に実践したいのが、セルフケアだ。
1つは「かゆくてもかかないこと」(佐藤氏)。かゆいからといってかいてしまうと、皮膚の正常な組織までかき壊してしまい、そこに新しく発疹ができることがあるためだ。
かゆみを止めるステロイド外用薬などをしっかり使うのと同時に、皮膚にできるだけ刺激を与えないようにする。 「特に、乾癬は刺激を受けやすい部位に症状が出やすいとされています。衣服のこすれも要注意です」(佐藤氏)。
特にこれからの時期は、静電気が起きにくい、チクチクしない素材の衣類を選ぶようにしたい。またゴムなどで締め付けないよう、ゆったりした衣類もおすすめだ。
そのほか日常生活での注意点については、食事はバランスよく、規則正しい生活を送ること。カロリーの摂りすぎや、過剰なストレスに気を付ける、といったことを心がけたい。
「乾癬は慢性の病気で、治ったと思ってもまた再発することがあります。それを十分に理解したうえで、医師と二人三脚で適切な治療法を選択することが、この病気とうまく付き合っていく方法です」(佐藤氏)


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