Amazon Alexaインターナショナルでバイスプレジデントを務めるミケーレ・ブッティ氏は「大規模言語モデルの多くは多言語に対応しているが、文化は単一になりがちだ」と述べた。学習データが英語とアメリカの情報に偏っているため、同僚や家族との付き合い方を聞くと「アメリカの文化を日本語に上手に翻訳した答え」が返ってきやすいと説明した。日本語の「大丈夫」が肯定にも断りにもなる、といった言外の意味を読む作業は、日本のチームが担った。
アマゾンジャパンでEchoなどのデバイス事業を率いる丸山舞事業部長は「日本のお客様は製品にもサービスにもハードルが非常に高い。そこに妥協をしていない」と話した。
グーグルとアップルも音声アシスタントを生成AIに置き換えた
グーグルは4月から、Nest Hubなどの既存機器向けにGeminiを組み込んだ「Gemini for Home」の早期アクセスを日本で始め、6月25日には1万6800円の新しいGoogle Homeスピーカーを発売した。会話の基本機能は無料で、自由に話し続けられる「Gemini Live」は月額1000円から、防犯カメラの映像を要約・検索する機能は月額2000円の有料プランに含めた。グーグルの家庭用AIは、単体で月額3000円のAlexa+より安い。ただしプライム会員にはAlexa+が追加料金なしで、グーグルの自由会話は月額1000円かかる。
アップルは10月26日(アメリカ時間)、iPhoneなどの「Siri AI」で日本語の提供をベータ版として始めた。画面に表示している内容について質問したり、メールや写真から必要な情報を探したりする、スマホの中の作業を助けるものだ。現時点では無料だが、アップルは将来の有料化を予告している。
ヴィスコンティ氏は「チャットボットを開いてレストランの予約を頼むくらいなら、予約サイトを開いた方が早い」と述べ、画面を開かずに声で済むことと、家族全員が使えることを差別化の軸に挙げた。「私の母はチャットボットを使わないが、Alexa+は使っている」とも話した。AIの賢さそのもので競う説明は、発表会を通じてなかった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。