この計画について10月24日に日本経済新聞が報じると、SNSでは人間の戦争に他の動物を巻き込むことへの怒りが続出した。Xには「人間のくだらない戦争に犬を巻き込むな」と訴える投稿があり、犬を「生産」しようとする発想への強い嫌悪も示された。また、後述するが、日本国内の動きと結びつける反応もある。
反発は日本だけのものではない。アメリカのSNSでも、動物に手を加えることへの拒否感や、「ロボット犬を使えばいい」といった声が上がっている。ただ、日本の投稿を読み比べると、同じニュースをめぐる反発でも、異なる論点が重なっていることがわかる。不快感の背景にあるものは、大きく「戦争への忌避」、「生命倫理」、そして「国内政治への不信」の3つだ。このうち、生命倫理は国境を越えて共有されやすいが、残る2つには日本特有の事情が色濃く映っている。順番に見ていこう。
怒りの根っこにある「武力そのもの」への拒否
まず、「戦争への忌避」の元になっているのは、大国の軍事的な動向だ。ロシアによるウクライナ侵略は、開始から4年半以上がたった今なお継続している。また、トランプ氏がアメリカ大統領に返り咲き、イスラエル・パレスチナ情勢も緊迫状態が続く。
こうした軍事的脅威に対し、「兵器ではなく対話で対抗していこう」とする考え方は、一定層に根強く存在する。使用するのが動物なのか、機械なのかに関係なく、武力によって立ち向かう選択肢を採らないよう求める立場だ。


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