現在「イマーシブジャーニー 横浜」では古代エジプトのピラミッドをモチーフにしたプログラムが2つ、19世紀フランスの印象派絵画をモチーフにしたプログラムが1つ上映されている。広いワンフロアのなかで最大約70人が、この3つのプログラムを同時並行で体験しているのだ。体験時間はそれぞれ約60分(内説明時間15分)。通常料金は曜日やグループ人数によって異なるが3800~5000円。
フロアの壁や床には、ランダムな幾何学模様が描かれている。この模様は各プログラムの参加者を導く目印で、互いの動線が重ならないよう設計されているため、別々の物語の中にいる人同士が正面からぶつかることはないという。ヘッドセット姿の人々がグループごとにかがんだり、何かを見上げたりする光景は、傍から見ると、どうにも奇妙だ。
脳がダマされ、殺風景なワンフロアが「19世紀のパリ」に
筆者は19世紀フランスをテーマにした『Tonight with the Impressionists Paris 1874 印象派画家と過ごす夜』を体験した。体験する前は、立体的なアニメのようなものだろうと思っていたが、空間をしっかり感じられることに驚いた。
作品世界は空間的な広がりだけでなく上下の奥行きもあり、高台から見下ろす感覚、狭い階段を上る感覚や、エレベーターを昇降する感覚もリアルだった。1時間の体験の後は、しっかりとその世界を「歩きまわった」実感があり、身体的な疲労すら感じた。
一方で、気になった点もある。映像は写実的というより、ややポリゴンのような質感で、今のところ現実と見まがうほどではない。また、筆者は三半規管が極端に弱く、テーマパークのアトラクションでは体調を崩しがちだ。その筆者でも、自分の足で歩いて進むためか、座って3D映像を見るときよりかなり楽だった。


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