一方、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の経営再建を手がけた森岡毅氏が率いるマーケティング会社「刀」が、お台場で運営した「イマーシブ・フォート東京」は、観客自身が物語の登場人物となる没入型テーマパークとして2024年3月に開業したものの、2026年2月末で営業を終了した。 刀は終了の理由を「最適な事業モデルに照らし、本施設規模が過大である」と説明している(2025年12月の発表時)。
また、ここ数年はゴッホやモネなどの名画を壁や床いっぱいに投影し、絵画の世界に入り込む「没入型展覧会」も増えてきている。
注目が集まる一方、どのような体験や事業モデルなら、継続的に人を呼べるのか。その答えはまだ固まっていない。
横浜から全国へ、来場者35万人超えの最新“時空旅行”を体験
そうしたなか、来場者数を伸ばしているのが、ヘッドセットを装着し、古代エジプトや19世紀のパリを自分の足で歩く国内最大級のVR体験施設「イマーシブジャーニー(IMMERSIVE JOURNEY)」だ。
累計来場者数は35万人を突破。横浜から名古屋へ進出し、12月には大阪、2027年3月には広島にも拠点を広げる。いったい、どんな体験なのか。そして人々は、そこに何を求めてやって来るのか。筆者が実際に体験し、来場者と運営会社の代表にも話を聞いた。
横浜駅みなみ東口通路直通の「ASOBUILD(アソビル)」のワンフロアに「イマーシブジャーニー」を体験できる施設がある。フロアで受付をすると、持ち物をロッカーに入れて予約を入れた時間内に、それぞれのプログラムを体験する仕組み。
この体験の肝になるのが、VRゴーグルだ。専用のゴーグルから3D映像と音声が流れ、あたかも自分がその世界のなかを散策しているような時間を過ごす。


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