ローカル支線から短編成の急行が集まって都市を目指すという列車としては、新潟―仙台間を磐越西線・東北本線経由で結んだ急行「あがの」が思い出深い。
運転パターンは複数あり、時期によっても異なるが、複雑なのは新潟からの「あがの」が磐越西線を経由して途中の会津若松で只見線からやってきた急行「いなわしろ」を併結、さらに郡山では水戸からの急行「いわき」を併結して電化区間を仙台まで向かうという運用だった。
1両で出発、やがて長編成に
とくにユニークだったのは「いなわしろ」で、只見線内や会津線内から一般形のキハ52形やキハ23形などで運転され、その後急行「あがの」や急行「いわき」と連結して走った。1両で出発した列車が連結を繰り返して長編成になっていく形だ。只見線や会津線内から福島や仙台まで直通する地域の足で、このような支線区からの直通も多層建て列車の特徴だった。
スケールの大きな多層建て列車としては、金沢と秋田・青森を結んだ急行「しらゆき」も印象に残る。金沢発車の時は松本行きの急行「白馬」を併結しており、こちらは糸魚川で分割されて大糸線経由で松本へ向かう。その後「しらゆき」は単独走行し、秋田で今度は仙台から来た急行「きたかみ」と併結して青森へと向かった。

