たとえば、ある町のケーキ屋さんのケースを考えてみましょう。
この店は長年、手作りケーキで地元の人たちに愛されてきましたが、時流に取り残されたくないと思って、XとInstagramを開始。
同時に、LINEの公式アカウントも作成しました。
店頭に来たお客様や、X、Instagramでつながった人にLINEの公式アカウントを登録してもらい、お客様と双方向のコミュニケーションができる体制を整えたのです。
これは、多くのBtoC企業が導入しているスタンダードな方法です。
店主も、「これで、ほかの店と同じように、お客様に情報発信できる」と、まずは日々、ケーキを作る様子などを投稿していました。
SNSの誹謗中傷に打ちのめされて
するとある日突然、Instagramの「いいね」の数が増え、これまで会ったことのないお客様が大量に押し寄せるようになったのです。
どうやら、あるインフルエンサーが「この店はおいしい」と投稿してくれたことで、一気に注目されたようでした。
店主は大喜び。しばらくの間、大量に押し寄せるお客様に、うれしい悲鳴を上げていました。
ところが、数日経つと客足は途絶え、店は閑散としてしまいました。
そして、SNSには、批判的な投稿が目立つようになりました。
「インスタでバズってたから行ってみたけど、美味しくなかった」
「店員が客をさばききれていない。ずいぶん待たされた」
こうした言葉は、店主の心にぐさりと刺さりました。
それだけではありません。
混雑する店に嫌気がさしたのか、常連客が来なくなり、LINEの登録者数も減り始めたのです。
「もう、おしまいかもしれない」
店主は、すっかり気落ちしてしまいました。


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