毎日カップラーメンやシャケ弁当で節約し、給料をつぎ込んでおしゃれをする。そんな姿は、当時サブカルチャーの世界でも活躍していた、いとうせいこう氏が作詞に関わり、1986年に大ヒットした楽曲『夜霧のハウスマヌカン』(歌:やや)に描かれる「ハウスマヌカン像」と重なる。
「個性」と「ときめき」が大事だった1980年代のファッション
由紀さんがショップで働いていた1980年代後半は、一目でブランド名がわかるような、大きなロゴのついたものや個性の強いものほどよく売れたという。
「あの頃は、雑誌に載るブランドの価値やカッコよさ、最先端のファッションに近づこうと必死でした。私だけじゃなく、ブランド好きな人は、無理してでもおしゃれでいたいというエネルギーに満ちていました」
由紀さん自身が当時、服を買うときに大切にしていたのは、「ときめくかどうか」「手持ちの服とコーディネートできるかどうか」だったそうだ。個性の強い服が多かっただけに、コーディネートの難易度が高かったのである。
現代については、「当時と比較すると没個性ですね」とやや辛口だ。
由紀さん自身、「今は、機能性が高く楽に着られることを重視し、『自分らしさ』や『似合うかどうか』で選ぶことが多い」という。


※ログイン後、コメント入力が可能です。