宝塚市の住民基本台帳によると、中山台・中山桜台・中山五月台の人口は、2002年12月末の1万5495人から、2025年9月末には1万1428人まで減少。約23年間で約26%減ったことになる。
一方、65歳以上の人口は同じ期間に2469人から5175人へと2倍以上に増加。高齢化率も15.9%から45.3%まで上昇し、住民のおよそ2人に1人が65歳以上となっている。
こうした高齢化の背景の一つに、ニュータウン特有の「一斉入居」がある。開発当初、近い年代の子育て世帯がまとまって入居した。やがて子どもたちは成長し、進学や就職、結婚などを機に街を離れていく。一方、親世代が住み続ければ、数十年後には住民がまとまって高齢期を迎えることになる。
人口構成の変化は、学校などの施設にも表れている。中山台の坂道をさらに上っていくと、街の最上部近くに旧中山五月台小学校の敷地がある。
かつて中山台には、中山桜台小学校と中山五月台小学校の2校があった。しかし、児童数の減少を受け、2022年4月に両校を統合。中山桜台小学校の校舎を引き継ぐ形で、「中山台小学校」が開校した。
買い物環境も変わった。中山桜台5丁目では、1983年から「コープミニ中山桜台」が営業していたが、39年間の営業を経て2022年11月に閉店した。現在、ニュータウン内で食料品を購入できる中心的な場所は、中山台ファミリーセンター内の「コープ中山台」となっている。
その中山台ファミリーセンターも、2026年現在の稼働率は約50%にとどまり、空き区画が目立つ。
学校の統廃合や商業施設の変化が進む中山台。一方、街の世代交代が進めば、こうした状況も変わる可能性がある。では、なぜ中山台では、住宅や住民の世代交代が進まなかったのだろうか。
若い世代が戻らない、ニュータウンの「誤算」
その理由を、現在、中山台の再生に取り組むパナソニック ホームズに聞いた。同社は2025年6月、クラレが保有していた土地や施設を取得し、中山台ニュータウンの再生に乗り出している。
住宅の世代交代が進まなかった要因について同社は、住宅そのものだけの問題とは捉えていない。


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