便秘などの腸内環境が悪化した状態を長く放置していると、腸内に毒素や腐敗した有害物質がたまってきます。その毒素や有害物質は、腸からの栄養吸収の際に一緒に血中に吸収され、たいへん質の悪い血液が全身を回ることになります。
そうした質の悪い血液は、細胞に行き着いても毒素や有害物質が邪魔をしてうまく栄養を受け渡すことができません。すると、細胞に取り込まれなかったエネルギーが周辺組織に「脂肪」として蓄積していくことになるのです。
そのため、便秘などを放っていると、日々体脂肪が蓄積して肥満につながっていくことに……。すなわち、便秘を放っているとどんどん「蓄積体質」「ため込み体質」の体がつくられてしまうわけです。
腸と肝臓はつながっています。便秘などによって腸内環境が悪化していると、毒素や有害物質が腸から肝臓へと入り、肝臓の解毒機能や代謝機能に大きな負担をかけることになります。
そして、肝機能が低下すると、肝細胞内に中性脂肪がたまって脂肪肝が進みやすくなるのです。近年、脂肪肝は、糖尿病や腎臓病、動脈硬化などさまざまな病気を招く原因となることがわかっています。甘く見るのは禁物です。
糖尿病も腸の問題からスタートしている「腸源病」です。
また、糖尿病を発症すると、腸内環境はいっそう悪化してしまうことにもなります。そのため、糖尿病の患者さんには便秘に悩まされている人がたいへん多いのです。
腸内環境悪化と糖尿病進行の悪循環が続けば、血管や神経が次第にもろくなり、血流障害や末梢神経障害が現れる可能性もあります。腸と糖尿病は、かなり深いところで結びついていて、切っても切り離せない関係にあるのです。
「便秘は腎臓の衰えを早める元」でもあった!
腎臓には心臓が送り出す全血液量の4分の1が流れ込んでいます。もし、ここに毒素や腐敗物、有害物資を含んだ汚れた血液が流れ込んだらどうなるでしょう。当然、腎機能に負担がかかって、腎臓が弱ってしまうことになりますよね。
とくに気をつけてほしいのは高齢者です。高齢になるとネフロン量の減少によって腎機能がだいぶ低下してくるため、そこに便秘などによる腸内環境悪化・血液の質低下の問題が加わると、腎機能低下をさらに勢いづけてしまうことになりかねません。「便秘は腎臓の衰えを早める元」だと肝に銘じておくべきでしょう。


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