スタート地点は、名古屋にある正規ディーラー「マクラーレン名古屋」。試乗車として用意されたのは、光の加減によって青、緑、紫とさまざまな表情をみせるマジョーラカラーに彩られたクーペのアルトゥーラだった。これはマクラーレンのカスタム部門であるMSO(McLaren Special Operations)が手がける特別なペイントオプションで「Stream」という名のとても珍しい色だ。
フロントにあるトランクに1泊2日分の荷物を収めて、車内に乗り込む。ボディサイズは全長4539mm、全幅1913mm、全高1193mm、ホイールベース2640mmと、少しばかりワイドな全幅にさえ慣れてしまえばコンパクトで取りまわしのしやすいもの。
バッテリー残量が十分であれば、スルスルと音もなくEVとして走り出す。静まり返った早朝、深夜の住宅街でも気兼ねなく使えるスーパーカーというわけだ。名古屋高速を経由し、中央自動車道で軽井沢方面へと向かう。
マクラーレン共通の魅力である快適性
マクラーレンのモデルに共通する魅力として、快適性の高さがある。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク方式で、電子制御ダンパーを組み合わせる。これとカーボンモノコックとが合わさることで、振動を素早く収束してくれる。
アルトゥーラは、走行モードをハンドリングとパワートレインに分けて個別に設定できるのだが、「コンフォート」に設定しておけば、普段の足として使えるほどに乗り心地がいい。それも試乗車は26年モデルだけあって洗練度が上がっていた。この類いのスーパーカーは、メーカーからの詳細な発表がなくとも年次改良などで少しずつ良くなっていくのが常だ。目線が低い位置にあって、高速道路の路面を近くに感じつつ、それをビタッとトレースするかのように走るさまにはほれぼれする。


※ログイン後、コメント入力が可能です。