私が見る限り、シリコンバレーを拠点とする人々には2つの大きな特徴があると思っている。一つは新しいものを試すのが好きなこと、もう一つは物事の最適化を楽しむことだ。
そのせいか、最近参加するイベントでは、誰もがAIに任せているタスクの話で持ちきりだ。例えば、航空券の予約、Uberの手配、食料品の購入などである。ベンチャーキャピタリストたちは今、日常生活をよりシンプルにするパーソナルAIエージェントに対して、自らのデータと資金の両方を注ぎ込んでいる。
台頭するパーソナルAIエージェント
パーソナルAIエージェント自体は、それほど目新しい存在ではない。2025年11月に公開された、オープンソースのAIアシスタント「OpenClaw」は大きな注目を集めた。しかし、技術に詳しくないユーザーにとってはセットアップが複雑な上、プライバシーやセキュリティ面での懸念も大きかった。
一方、プライバシー問題はいまだ完全には解決されていないものの、現在出回っているサービスは、少なくとも以前よりはるかに使いやすくなっている。
この分野で最近注目を集めているスタートアップがInstinct(インスティンクト)だ。26年春のシードラウンド以降、立て続けに資金を調達し、累計調達額は13億5000万ドル(約2130億円)、評価額は100億ドル(約1兆5800億円)に達した。アメリカの著名VCであるSequoia Capital(セコイア・キャピタル)やBenchmark(ベンチマーク)などが出資者に名を連ねる。
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