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キャリア・教育

【この難問、解けますか?】京大入試の「厳選予想問題」で鍛える"大人"に必要な「本当の地頭力」

12分で読める
勉強する女子学生
地頭力とは、具体的にどのような力なのでしょうか(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 相川 秀希 サマデイグループCEO/日本アドミッションオフィサー協会理事長/AO館(中高一貫AO推薦合格指導館Since1988)主宰者
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これは、ビジネスにも通じる話です。

「伝統か、革新か」という二者択一に対して、「伝統を守るためにこそ、革新し続ける必要がある」と考える。たとえば、老舗の和菓子屋が昔の味をそのまま守るだけでは、時代から取り残されてしまうかもしれません。伝統の精神を残しながら、現代の味覚や暮らしに合わせて変化する。

一見矛盾する「守ること」と「変わること」を、より高い視点から結び直す。これが「統合」です。

「答えを急がない対話」が、地頭力を育てる

こうした発想力は、受験直前のテクニックだけでは身につきません。普段から物事を一面だけで見ず、「なぜ?」と問い続ける習慣が必要です。

その土台になるのが、家庭や学校で重ねる日々の対話です。

親や先生が「偏差値」や「正解」という一つの物差しだけで世界を見せていたら、子どもは既存の答えを探すことには長けても、自分で新しい解をつくることは難しくなります。

「勉強しなさい」と正解を急がせるのではなく、「なぜ、この苔はこんなにきれいなんだろうね」と一緒に立ち止まってみる。すぐに答えを教えず、わからないまま考える時間を共有する。

その積み重ねが、入試で問われる思考力だけでなく、世界への好奇心や、人生を豊かにする力にもつながっていきます。

地頭力とは、答えを速く出す力ではありません。矛盾を抱えたまま考え続け、自分なりの新しい解をつくる力です。

そしてその地頭力は、苔むす庭のように、答えを急がない時間のなかで、ゆっくりと育っていくのです。

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