完治が難しく、医師の診察を受けたうえで投薬による症状の改善を図り、病気との共存が求められるケースも多いことから、統合失調症の人も医学的弱者として扱われるようだ。
「一定の基準」によって決まる「相対的弱者」
その強弱を“一定の基準”によって決める場合は、強い人との比較において「弱い」とされる人たちも相対的弱者と定義されることになる。
たとえばスポーツでは、ルールに従ってプレイすることで勝者と敗者を決める。その際、身体能力の劣る人は勝つことが困難であるため弱者となるだろう。すべての受験者が同じ試験を受け、学力を基準として合格者が選ばれる選抜試験もそうだ。ここでは、学力の低い人は合格の可能性も低くなるので弱者といえるのである。
体力なら、ホルモンの影響により男性の方が優位となり、女性が弱者になる可能性が高いのも事実だ。オーケストラの指揮者や航空機のパイロットなど、明確な評価基準がないにもかかわらず、女性が劣位に立たされている職業もある。
自然災害による被災者も、生活の基盤を失った弱者だといえる。このことに関して思い出さざるを得ないのは、津波の影響によって多くの人たちが相対的弱者となった2011年の東日本大震災だ。


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