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東京都世田谷区の住宅地・等々力(とどろき)は、東京23区で唯一の自然渓谷『等々力渓谷公園』で有名である。2023年には倒木被害により渓谷内の遊歩道が立入禁止になるも、2026年3月より利用が再開された。
その渓谷からほど近い等々力1丁目周辺は、実は閑静な高級住宅街でもある。近辺の成城・自由が丘・田園調布などと比べると住宅地として知名度は控えめながら、手軽に渓谷の緑に触れることができ、住環境は良好。その街の形成までには、地形的特徴や大正~昭和初期の郊外開発、そして緑地保全のための建築規制が大きく関係している。当記事では実際に現地を歩きつつ、等々力の高級住宅街の成り立ちと今後を解説・考察していく。
駅から徒歩2分でお手軽に「天然渓谷」を散策!
等々力は世田谷区内でも南端近くの場所にあり 多摩川を挟んで向こうは神奈川県川崎市だ。東急大井町線の等々力駅は上り線と下り線に挟まれた島式で、改札を出てすぐ踏切を渡らなければ外に出られない。駅前商店街だけを見れば庶民的な佇まいで、大規模な商業施設もなく、高級住宅街の最寄りとは思えないのどかさだ。
ただし、そもそも等々力に大型のショッピングモールは不必要とも言える。等々力駅から2駅先は2010年代の大規模再開発で知られる二子玉川、反対方向に3駅先は有名な高級エリアの自由が丘だ。ちょっとしたショッピングや遊興なら近くの街で済むうえに、駅周辺には世田谷区役所の玉川総合支所もあり、公共サービスの充実度も高い。住みやすさの観点ではなかなかの穴場と言える。
駅前商店街に接する通りを南へ少し歩くと、高価格帯のスーパー『成城石井』が見え、早くも高級住宅街の片鱗が見えてくる。その背後に見え隠れする緑地が、等々力渓谷だ。
渓谷へと下りていく入り口階段までは、等々力駅から歩いてわずか2分程度という近さ。筆者が訪れたのは平日にもかかわらず、若いカップルから高齢者の一団まで、多くの人が渓谷を訪れていた。


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