大学2年の2021年、相佐さんはオンライン英検指導塾「クラウドEnglish」を創設。2023年の卒業後も指導を続け、これまでに教えた生徒は1500名を超え、著書『3か月で英検準1級をとる!』も上梓した。そして2026年、小学生に特化した英語資格・社会力養成サービス「キンダーラボ」を設立した。
「私は、日本という国を強くするために、物差しの数を増やしたいんです」
その言葉には、自分自身が、場所によって違う評価を受けてきた経験が重なる。
日本では、幼稚園に行きたくなくて泣いていた。アメリカでは、ギフテッドクラスに居場所ができた。帰国後の模試では偏差値29だったが、勉強を続ければ成績は上がった。高校では苦手科目につまずく一方、英語のスピーチでは全国優勝を果たした。
一つの成績、一度の試験だけでは、見えてこない力がある。力を発揮できる場所に出会って、初めて自分の得意なことに気づく子もいる。
相佐さんが今、用意しようとしているのは、そうした出会いの場だ。子どもたちが挑戦できる環境をつくり、学ぶための手段を届ける。かつて自分が見つけたように、それぞれが自分の役割や得意なことを見つけられるように。
自分の力を発揮できる場所
オハイオの教室にいたころから、伝える相手も、活動の規模も変わった。それでも、誰かの中にある力を見つけ、周囲に届けようとする姿勢は、今の仕事にもつながっている。玄関で泣いていた少年は、自分の力を発揮できる場所に出会った。今度は、その場所を子どもたちに届けようとしている。


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