ジャガーが2026年10月に発表した新型車「タイプ01(ゼロワン)」で興味深い点は、“進む”と“戻る”という単語が頻出するところにある。
マネージングディレクターのロードン・グローバー氏への単独インタビューで、その言葉の真意を説き明かしていこう。
拡充からの方針転換
なぜ、グローバー氏の言説が気になるか。理由は、タイプ01の斬新さにある。既報のとおり、ジャガーは従来のラインナップをすべて廃止して、当面タイプ01の生産に集中する。
少し前は、BMWを目標にしてラインナップ拡充をはかっていたようなジャガーなのに、驚くような方針転換だ。
タイプ01について概要を紹介しておこう。
全長5235mm×全幅2176mm×全高1403mmのボディを、3200mmのロングホイールベースのシャシーに載せている。
BEV(バッテリー駆動EV)専用に開発されたアーキテクチャーで、850ボルトのテクノロジーを採用。118kWと大容量の駆動用バッテリーで、前後のモーターを駆動する全輪駆動方式を採る。
システム最大出力は1030psで、そのため「テンサーティ」なるグレード名がつく。最大トルクは1365Nmと相当なものだ。前後の重量配分は“50対50”が守られている。
静止から時速100kmまでの加速はわずか3.2秒。時速100kmから180kmまでの中間加速も4秒しかかからない。一方、一充電あたりの走行距離は約720kmという。
性能については、電動フォーミュラマシンが競う「フォーミュラE」に参戦しているジャガーTCSレーシングの協力を得て実現したものとうたわれる。
同チームは、26−27年シーズン第2戦ロンドンGPにおいて、2人のドライバーが3位と4位に入賞するなど、実績をあげている。
タイプ01の室内には24インチの有機LEDのスクリーンがそなわる。細かなコントロールは、iPhoneのようなサイズのコントローラーがセンターコンソールに置かれていて、それで行う方式だ。


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