それにしても、なぜスポーツカーでもなくSUVでもなく、4ドアGTというボディデザインを選択したのだろう。
「デザインについては、かなり注意深く決め込んでいきました。このカタチにしたのは、ジャガーにとって、もっとも純粋な表現だと考えたからです。(世間一般でSUVが人気だからとか)そういうことではないのです」
ジャガーらしいモデルとはなんだろう。これについてグローバー氏は次のように言う。
「タイプ01でもっとも重要なのは、“ジャガーなら価格が高くとも欲しい”と納得して選んでいただくことです」
ジャガーのどこに魅力を見出してきたか。ひとことで表現するのはむずかしい。ある人はスタイルというかもしれないし、ある人は乗り心地、ある人はステイタス、などということもありうる。
タイプ01は、シルエットでは躍動感のある、オーセンティックなGTスタイルを守っている。フェンダーも力強く張り出し、保守的な価値観の持ち主でも、魅力的に感じられるだろう。
そこに、フロントとリアの大胆なデザイン処理と、スパイン(背骨)と呼ばれるセンターコンソールが前席から後席まで、貫くように走っている室内造型。これらは衝撃的に新しい。
賛否両論の先に見据える「新しいジャガー」の確立
このデザインについては賛否両論が巻き起こっているが、「それは折り込み済みだった」とグローバー氏。
「それがジャガーだからです。何にも似ていないクルマを手がけてきたのがジャガーであり、違うやり方でクルマを作ってきたのもジャガーだった、と振り返り、自信をつけたんです」
ジャガーが「JEA」と名付けたBEVのアーキテクチャーは、この先、タイプ02とかタイプ03に役立て、世に出す計画なのだろうか。
「すぐに第2弾を出す計画はありません。まずはタイプ01の評価を定着させなければいけませんから。まずは“新しいジャガー”というポジションを確立させなければなりません」
それがいち段落したら――、とグローバー氏は言葉を続ける。
「第2弾を送り出します。それまでの時間はけっして長くないと思いますよ」


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