今回新たに開通する区間、圏央道「大栄JCT~多古IC」間9.1km、東関道「鉾田IC~行方IC」間7.9kmの終点は、ともに鉄道網の空白の自治体である。
そのため、関東地方に住んでいてもなじみが薄い地名であるかもしれない。では、それぞれがどんな立地にあり、開通によってどう変わるのかを見ていこう。
注:JCT=ジャンクション、IC=インターチェンジを示す
成田空港の東側に開通する圏央道
まずは、圏央道の方から。東京の郊外を大きく周遊するように結んでいる圏央道(首都圏中央連絡道)は、全通すれば300kmにも及ぶ長い自動車道だが、神奈川県と千葉県に未開通区間がある。
千葉県側では、東関道との接点である「大栄JCT」と外房側の松尾横芝「IC」の間が空白になっている。そのうちの北側、成田国際空港の東側を南下する部分が、今回の開通区間だ。
空港の東側に「圏央成田IC」、そして「多古IC」の2つの出入り口が開設されることになる。多古ICのある香取郡多古町は、人口12000人ほどの農業を中心とした町で、町名を冠した「多古米」は、千葉県では鴨川市の長狭(ながさ)米と並ぶブランド米である。
実は、多古町には第2次大戦直後まで成田市と八日市場(現・匝瑳市)を結ぶ成田鉄道という私鉄が通っていたが、今は鉄道の空白地帯である。
この開通により、圏央道東側の未開通区間は残り約9kmとなり、順調に行けば年度内、つまり2027年3月までに千葉県内の区間が開通し圏央道の大半がつながることになるが、まだ正式には発表がない。
この区間が実力を発揮するのは、やはり全通を待たなくてはならないだろう。なお、多古町からは東京への高速バス(多古台バスターミナル~富里バスターミナル~東京駅日本橋口を結ぶ京成バス)があるが、多古町、成田市、富里市のいくつかのバス停を経由しているので、高速道路が延伸しても当面、ルートは変わらないと思われる。


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