NEXCO東日本の広報資料によれば、行方市旧北浦地区から県庁のある水戸市までの所要時間が、57分程度から39分程度へと短縮されるメリットが掲載されている。とはいえ、本来の効果を発揮するのは、残る「行方~潮来」間のミッシングリンクが解消した時であろう。
この区間は今年度中に開通の予定だとアナウンスされていたが、工事の遅れで27年度にずれ込むことになった。この部分が開通すると茨城空港や、観光地としてあるいは北海道へのフェリーの発着地として知られる大洗などへの新たなルートとなる。
千葉県内の深刻な渋滞を解消するために
このように茨城・千葉といった東関東での開通が続いているが、圏央道の神奈川県内の未開通区間(藤沢IC~栄IC・JCT間及び戸塚IC~釜利谷IC)や新東名の「新秦野IC」以西(~御殿場東IC)についてはまだ見込みが立っていない。
地下の工事で陥没事故が起きた外環道「大泉~東名」の区間も開通のめどが立たない。その間に工事費は高騰し人口は減少の途にある。
では、東関東では道路整備が順調で利用者の不満が少ないかというと、そうともいえない。とりわけ千葉県は、都内寄りの千葉市以西での急激な都市化で道路の整備が追いついておらず、一般道での渋滞も慢性化している。
くわえて、自動車専用道路でも渋滞はひどく、特に京葉道路の「宮野木JCT~千葉東JCT」間は、連日ほぼずっと渋滞している状況である。筆者は数年間、この区間をバスなどで通勤していたので、この渋滞で時間が読めないのには本当に困った。大学の授業に穴をあけそうになったこともある。
この区間にある「穴川IC」は、首都圏西部の「大和トンネル」や「綾瀬スマートIC」(ともに東名)と並ぶ渋滞常連地名である。その解決策の一環として、東関道・外環道の「高谷JCT」から現在の東関道よりも湾岸沿いを進み、蘇我、市原方面へと延伸する「新湾岸道路」の建設が検討されている。
有識者委員会もすでに3回開かれているし、複数ルートの検討、関係者や住民からの意見聴取、市民を対象としたワークショップの開催など、すでにかなり動き始めている印象だ。
この道路の検討状況については今後もお伝えしたいと思うが、今回の新区間の開通の一方で、脆弱と言わざるを得ない千葉市やその周辺の道路状況が今後改善されるのか。あるいは、建設できたとしても渋滞区間がずれるだけで半永久的に渋滞は解消しないのか、まだまだ利用者の不満が積み残される状況である。


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