東京都住宅政策本部によると、都営住宅の管理戸数は現在約25万戸。周辺にも都営住宅はいくつもあり、白鬚東アパートもその1つだ。
ふだんは人が暮らす都営住宅だが、建物そのものが防火壁になり、住戸には防災シャッターがあり、住棟の間には避難ゲートがある。地下には、避難してきた人に水を供給するための巨大な受水槽まで備えられている。
防災団地としての役目は今も続く
幸い、これまで地震や火災で、防災設備を本格的に稼働させる事態には至っていないという。それでも、防災団地としての役割は今も続いている。
対岸の川沿いを歩くと、長い住棟がよく見え、その巨大さも実感する。13階建ての住棟が横一線に続き、オレンジ色のタンクも目を引く。
外から見ていたときには想像できなかった仕掛けが、1.2kmの住棟の中に詰まっていた。白鬚東アパートは、暮らしの場でありながら街も守る、なんともフシギですごい団地だった。
参考文献
『建築文化』381号(彰国社、1978年7月)
『新建築』53巻8号(新建築社、1978年7月)
『全建ジャーナル』21巻7号・通巻247号(全国建設業協会、1982年7月)


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