「量販店で買ったようなチェックのシャツに、はき古したようなチノパンでデートにきたんです。年収1000万円以上なのに、この服装なの? と思っちゃいました」
「『お店の個室を予約しています』と言うからどんなところかと思ったら、サラリーマンでにぎわう居酒屋でした。個室というのも、薄い扉で仕切られていて、隣の声がまる聞こえ。デートという雰囲気ではありませんでした」
服装を値踏みする。店の格が気になる。さゆりの男性への期待値は、どこまでも高かった。
思うように婚活が進まず、あるときさゆりが「どうしたらいいんですか?」と相談してきたので、筆者は、相手に求める条件を広げてみることを提案した。
「年収1000万円以上に絞らず、700万円くらいの男性とも会ってみませんか? 年齢も30代だけでなく、40代前半まで広げてみる。これまで会わなかった方との間に、よいご縁があるかもしれませんよ」
しかし、条件を広げることは断じてしなかった。さゆりの結婚は、「目の前の男性と、これからの人生をともに歩めるか」を確かめる前に、「この人と結婚したら、妹に勝てるか」という考えが先にたっていたからだ。
彼女たちの婚活、どこが問題か
前出のさとこの場合は、期待と違う出会いが重なっていくうちに、自分を守るルールを作っていき、そのマイルールがさらに婚活を難しくしていった。さゆりは妹への対抗心が相手選びの軸になっていた。
2人とも早く結婚したいという思いは同じだった。
しかし、それぞれが婚活の中心に定めていることは、相手を厳しい目で見ることにつながり、婚活を余計に難しくしていた。希望に合う人がいないのか。それとも、会った人のよさが見えにくくなっているのか。2人の婚活を、あなたならどう読み解くだろうか――。


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