国道を挟んで反対側にはオフィスビルや飲食店、ロードサイド大型専門店を誘致するなど、単なる商業施設にとどまらない開発を推進した。1993(平成5)年には「サンモール」を大幅増床リニューアルしている。この際、地元から20店舗を新たに出店させた。
興味深いのは、この街づくり志向で面的な開発・運営を、行政ではなく民間デベロッパー、しかも地元企業が行ったことである。
「サンモール」を契機として国道126号沿いには郊外型店舗が進出し、旭市の新たな商業地を形成していった。
しかし当初から心配されていたように、JR旭駅前に形成されていた中心商店街は地盤沈下してしまった。現在ではシャッターを閉ざした店舗や建物の老朽化が目立ち、さみしい雰囲気となっている。
広い駐車場を備え、国道沿いでアクセスも良い「サンモール」をはじめとした郊外の大型店に人が集まるようになったのだ。
近くにイオンタウンが開業、核テナントのイオンが撤退
旭市に新たな商業拠点を生み出した大新産業だが、2000(平成12)年にホテル、2001年には「サンモール」を売却し、2002年に破産してしまう。
帝国データバンクによると、ピーク時の1995年6月期には年収入高が約22億3000万円であったが、2000年6月期には約12億6400万円にまで減少していたという。減収の理由は、テナントの売り上げ低下だった。
「サンモール」は、新たな運営会社のもと営業を継続。2010(平成22)年には隣接する銚子市に、「イオン銚子ショッピングセンター」(現・イオンモール銚子)が開業するなど競合の出現があっても存続してきた。


※ログイン後、コメント入力が可能です。