首都圏でテレビ放送を見ていると、俳優の杏さんが飛鳥へいざなう近鉄のCMや、鈴木亮平さんが東大寺や旧奈良監獄(詳しくは後述)を楽しむJR東海の「いざいざ奈良」キャンペーンの動画が頻繁に目に飛び込んでくる。
今、奈良が熱いんだなぁ――。その契機の1つが今年7月に新たに誕生した、日本で一番フレッシュな世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」である。
一躍、脚光を浴びるようになった観光名所に9月末の平日、実際に訪れてみた。この世界遺産は、登録された施設が全部で19カ所もあるが、その間の公共交通は便利とは言えない。
案内を見ると、レンタサイクルが充実していてそれがおすすめのようだが、今年の9月は雨ばかりで雨中の自転車旅は楽しめないし、危険でもある。そこで、今回は近鉄奈良駅前でレンタカーを借りて登録直後の飛鳥・藤原の世界遺産がどうなっているか、見に行くことにした。
便利なのは夜行の高速バス
筆者が住む首都圏から奈良へのポピュラーな行き方は、東海道新幹線を京都でJRか近鉄に乗り継いで奈良市の中心部へ向かう、あるいは目的地が飛鳥地方なら、新幹線から名古屋で近鉄特急に乗り継いで大和八木まで向かう方法であるが、実は便利なのは夜行の高速バスだ。
JRの「ドリーム号」(青春エコドリーム号、グランドリーム号)や奈良交通の「やまと号」、奈良交通と関東バスの共同運行の完全個室バス「ドリームスリーパー」などが東京と奈良県内の各都市を結んでいる。やまと号なら飛鳥に近い大和八木駅にも直行できる。
筆者は今回、ほかの目的もあって神戸空港に降り立ち、阪神電車の神戸三宮駅から近鉄奈良行きの列車に乗った。神戸から奈良市の中心部まで乗り換えなしで直通列車が運んでくれるのはとても便利である。


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