19の構成資産のうち、もっとも人気と知名度が高いのが、石舞台古墳、高松塚古墳、そしてキトラ古墳である。
石舞台は飛鳥のシンボル的な位置づけにある巨大な石組みの古墳でビジュアルとしてトップクラス。高松塚とキトラは、石棺内に美しい壁画が発見されたことで注目を集め続けている。
どの古墳にも隣接して駐車場はあるが、注意したいのはどこもそれほど広いわけではなく、休日には満車になりがちなこと。特に石舞台の駐車場は、9月中旬から11月の中旬までの土休日は事前予約制(1日2000円)となることである。
ちなみに、高松塚とキトラは古墳の内部に入ることはできず、どちらも近接の展示施設で壁画のレプリカを見ることになる。なお、キトラだけは年に数回壁画が特別公開されるが、こちらも予約制でしかも募集人数が少ないため、抽選制ですぐに埋まってしまう。
筆者、注目の牽牛子塚(けんごしづか)古墳
筆者が興味を惹かれた構成資産のひとつは、牽牛子塚(けんごしづか)古墳だ。
日本の古墳は正方形の方墳、丸い円墳、そしてそれを組み合わせた前方後円墳が多いが、牽牛子塚古墳は珍しい八角形をしている。しかも、周囲に白い石を貼った創建時の姿に復元されているので、小さなピラミッド、あるいは宇宙船が舞い降りたような印象だ。
内部は事前予約で見学することが可能。近鉄飛鳥駅の西に2カ所、小さな駐車場があり、そこから5分ほど歩くと古墳にたどり着く。
丘の上にあるだけでなく、さらにその上に展望台があって、墳墓を見下ろすことができるのも魅力だ。埋葬されているのは、第37代斉明天皇とされている。
ほかにも寺院の遺構7カ所のうち、飛鳥寺、川原寺、橘寺は、飛鳥時代と同じ場所に寺院が現存していて参拝することができる。ただし、川原寺は現在は弘福寺と名前を変えている(各寺に駐車場あり)。
ただし、現在の寺院の建物が世界遺産なのではなく、あくまで遺産の構成資産は「飛鳥寺跡」「川原寺跡」「橘寺跡」であり、残っているのは礎石くらいなので注意が必要だ。


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