奈良交通では、飛鳥の主要な観光地を巡る「赤かめバス」という域内の周遊バスを1時間に1本程度、走らせている。このバスと徒歩をうまく組み合わせれば、マイカーやレンタカー、自転車などを使わなくても飛鳥・藤原をある程度、楽しめるだろう。
盆地を取り囲む穏やかな山容や田園風景を愛でながら「日本の始まりの地」を巡るには、本当はゆったりと歩くのがもっともふさわしいのかもしれない。
今、熱い「奈良県を“再発見”する旅」
今年の奈良県の観光におけるもう一つのトピックスは、1908年に開設された「旧奈良監獄」(のちに奈良少年刑務所となり、2017年に閉鎖。国重要文化財に指定)が博物館と高級ホテルに生まれ変わったことである。
もともと監獄の近くを路線バスも走っていたが、オープンに合わせてJR・近鉄の奈良駅から直行バスが運行されるようになった。博物館は予約制でこちらも人気が高く、早めの予約が必須である。
永年日本人と外国人に愛されてきた京都が観光客であふれかえっていることから、近年同じ古都である奈良への関心が高まっている。派手さはないが、心休まる風景に包まれて歴史の深みに思いをはせる時間は奈良ならではの貴重な体験だ。
飛鳥・藤原だけでなく、日本の都道府県で最多となる4件の世界遺産(「飛鳥・藤原の宮都」のほか、「古都奈良の文化財」「法隆寺地域の仏教建造物」「紀伊山地の霊場と参詣道」)がある奈良県を“再発見”する旅は、やはり「今、熱い!」と言えそうだ。


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