スガキコシステムズは、スガキヤ以外にも、たこ焼き専門店「たこ寿」やラーメン業態「金ことぶき。」、うどん業態などを展開している。ラーメン、たこ焼き、うどんと業態を広げてきた同社だが、ハンバーガーはこれまで手がけてこなかった。ドムドムの買収は、その空白を埋める一手でもある。
大須の小さな店で見えた、買収の意味
スガキヤとドムドムには、意外な共通点がある。ソフトクリームだ。
スガキヤといえば、ラーメンだけでなくソフトクリームもおなじみで、キャラクターのスーちゃんも、片手にラーメン、もう片方の手にソフトクリームを持った姿で知られる。
ドムドムの大須の店も、ソフトクリームを前面に押し出していた。店頭には大きなソフトクリームの模型が置かれ、壁には膨らませたソフトクリームの看板が掛かる。メニュー看板の上にも、ソフトクリーム(290円)とソフトフロートの案内が目立つ。
業態は違っても、どちらも食事の後に甘いものを楽しめる店なのだ。
ただ、今回の訪問でより印象に残ったのは、両社の違いだった。430円のラーメンを主力に、東海地方の日常に根付いてきたスガキヤ。一方のドムドムは、1390円のカニバーガーや、どむぞうくんのグッズで人を引きつける。お世辞にも広いとは言えない店舗から次々と商品が出され、持ち帰りの客が商店街へと散っていく。その光景を見ると、テイクアウトに強いドムドムをグループに迎える意味が見えてくる。
ドムドムのノウハウを取り入れることで、スガキヤ単独では開拓しにくかった立地にも出店の選択肢が広がる。実際、スガキコシステムズも今回の買収にあたり、出店余地の拡大を狙いの一つに挙げている。
かつて全国に店舗を広げながら、その数を大きく減らしたドムドム。地元では圧倒的な知名度を持ちながら、関東では一度撤退したスガキヤ。歩んできた道は違うが、両社は今、そろって再成長を目指している。27年春には、両ブランドが同じ商業施設に並ぶ計画もあるようだ。
地元の人にとってのスガキヤのように、ドムドムが再び誰かの日常になれるか。その試金石は、大須の小さな店にある。


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