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ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「施設に入った母は二度と帰らなかった」 残された姉弟が直面した"苦い記憶"と、あまりに大変な《親の死後の片付け》

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実家の片付け
親が施設に入り、そのまま亡くなった。しかし、なかなか実家の片付けは進まなかった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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「元旦那は家族と借金を置いて出ていって、私と息子が大事にしていた金目のモノまで全部持っていったんです。私たちが住んでいた家は旦那の名義だったので、引っ越すことになったんですけど、すぐに母が亡くなってしまって。自分たちの引っ越しや前の家の処分で大変なことになっていたところに、今回の遺品整理もあって、本当に大変でした」(姉)

複雑な家族の事情を打ち明けられることは、この仕事では珍しくない。スタッフの1人は作業の合間にこう漏らした。

「みんな、いろいろ抱えながら生活してるんですよね」

過去にはDVの被害に遭っている女性からの依頼で、なかば「夜逃げ」のように荷物を引き払ったこともあるという。

部屋に残されていたゲームソフトはケースだけになっていた。元夫が抜き去ったのだと依頼主は言う(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

施設に入ったら、ほとんどの人が戻ってこない

母が施設に入った時点で、この家は空き家になった。両親が施設に入ったとき、家族はどう動くべきなのか。

「これまでの経験から言えることですが、施設や病院に入ったら、ほとんどの人は自宅に戻れないと考えています。私の祖父も、病院に入った途端に一気に弱りました。祖母もそうでした。本人は帰れると思っていても、家族が”もう帰れない”と親の死を覚悟するぐらい衰弱が一気に進むことが多いんです」(二見氏、以下同)

全国約4.2万カ所におよぶ介護施設(※)の退去者の退去先を調べたデータ(TRデータテクノロジー)によると、施設内で亡くなるケースは約半数の24万人を占めるという。それ以外でも、医療機関への退去が28%、他の施設への退去が12%となり、自宅へ戻るケースは少ないことがわかる。

もう自宅で暮らすのは難しいという状態で入所させることが多いこともあるだろう。

※特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、グループホーム、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅

大きな家具類や生活の細々したものは、すべて母が暮らしていたときのままだ(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
ある程度、自分たちで仕分けようとした跡があちこちに見られる(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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