自主性を重視する中で、会社としてノウハウをどう標準化するかという課題もあります。
コンサルティング会社は、個人がノウハウを抱え込んでいます。隣の人でも、どうやって仕事をうまくこなしているのかわからないし、その人が退職するとノウハウも失われてしまいます。
それで、プロジェクトで作った書類については、全て特定のフォーマットに落とし込んで、必ずセンターサーバーに保存するというルールを設けたり、定期的な勉強会を開いたりします。
ただ、書類は適当に済ませることができますし、勉強会も、たかが2、3時間で話せることなんて知れています。そもそも本人がそれを重要なノウハウだと認識していない可能性もありますから、本当に難しいのです。
他人の仕事を見に行く「内部監査」の効果
そういう中において、私が一番仕事に影響を与えると思ったものは、内部監査です。監査名目で、ベテラン同士がお互いの仕事現場についていくのです。
「あれ、会社の標準と違うことしてないか?」という疑問や、「こういうことを細かくやっているのだと知ることができて、ものすごく役に立った」「ルール化できないけど、よく考えるとすごく重要なことだね」というような話が本当にたくさん飛び出します。
結局、一緒に仕事をしなければわからない。普段付き合っている人たちとだけ仕事をするというやり方は意図的に排除して、人間をかき回してあげなければいけません。まさに、つながりの話です。
社内留学のように他部署を覗きに行くだけでもいいと思います。自分がやっているのと似た仕事なら、解像度の上がった状態で観察することができるので、細かいところまで気づくことができます。


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