「新しく出発する公明党は、単にかつての公明党に戻るのではない。若者の力で党を進化させたい」。竹谷とし子氏の後任として公明党の代表に就任した岡本三成氏は、10月3日の党大会で、世代交代による党勢回復をアピールした。
中道改革連合の分裂・解体による衆議院議員の復党を受けて野党第2党(49議員)となったことも踏まえて、同党は新体制での再出発となる。任期2年の岡本氏にとって、低迷が続く党勢の回復と、巨大与党に対峙する野党の中核として存在感を示すことが当面の課題だ。
岡本新体制では、大ベテランの西田実仁幹事長を続投させる一方、政調会長に中野洋昌元国土交通相を抜擢。さらに、国対委員長に中川康洋衆院議員、選挙対策委員長に河西宏一衆院議員を起用した。
就任に際して、岡本新代表は「結党以来、掲げてきた中道政治を実現する決意は寸分も揺るがない。中道の理念と政策を掲げる政界再編の軸となる」と力説。そのうえで、臨時国会での焦点となる飲食料品の消費税率引き下げについて「物価高対策として非効率。財源確保のうえ、福祉政策として恒久的に実施すべきだ」と反対を明言した。
「完全野党の立場に追いやられた」
同党は高市早苗政権誕生時の政権離脱表明から10日で満1年を迎える。1999年から自民党を中心とする連立政権に参加してきたが、自民党新総裁に“超タカ派”の高市早苗氏が選ばれたことで、離脱を決断。これにより、 野党時代を含めて26年続いた「自公体制」が終わった。
公明党の連立離脱を想定していなかった高市氏は、超少数与党状態を回避するため、急遽、当時野党だった日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)の協力を求め、吉村氏も応じたことで自維連立政権が誕生した。同連立政権は政治路線が極めて保守的とみられていたことで、公明党は「完全野党の立場に追いやられた」(同党幹部)格好だ。


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