こうした情勢を踏まえて、今年2月の衆院選の直前、公明党はそれまで対立してきた立憲民主党と中道改革連合を結党したが、そのわかりにくさなどから、選挙は惨敗。その後、中道内部で混乱が拡大し、結党から7カ月余りで分裂・解体に追い込まれた。
今臨時国会では、衆院で同党を離党した立憲民主党系議員で構成する「民主改革の会」などと統一会派「中道」を組み、野党第1会派の立場を確保。その一方で、参院では立憲民主党と統一会派は組まないという、衆参別々の対応で巨大与党と対峙することになる。
野党第2党を率いることになった岡本氏は、「政権再交代選挙」となった2012年の衆院選で初当選し、現在当選6回。自公連立政権で外務政務官や財務副大臣を歴任し、中道でも政調会長を務めた、党内有数の政策通だ。
そもそも公明党は、与党時代も含めて党勢の低迷に苦しみ、昨年7月の参院選の比例ではピーク時から4割減となる約521万票の得票にとどまった。その要因は「支持母体である創価学会の会員の高齢化による集票力の低下や“選挙疲れ”」(学会関係者)とされ、「若い世代への浸透が最優先課題」(同)とみられている。
岡本新代表はかねてSNSの情報発信に積極的だったことから、党内では「発信力を生かし、従来の支持者以外も取り込んでほしい」(中堅議員)との期待が高まっている。
岡本氏が過去に語った「中道愛」の真意
その岡本氏は、党大会に先立つ9月30日の中央幹事会で次期代表に推薦された際、今年1月に入党した中道改革連合を「最後の自分の政党」としていた過去の発言について、「言葉が稚拙だったと反省している」と頭を下げる一幕もあった。
これは、岡本氏が中道時代に出演したインターネット番組で「中道がなくなるときは、たぶん私は政治家を辞めている」「また別れるなら元に戻ればいいという気持ちはまったくない」と発言したことを踏まえたものだ。
この発言について岡本氏は「中道政治を実現することが私の政治家としての使命であり、決意であり、その実現に全力で取り組むということを申し上げた気持ちだった」と釈明・陳謝した。


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