有料会員登録
ライフ #今日も日本で

中国人漫画家の「ガチ中華」評、東京の店は本当に"本場の味"なのか? 来日した夜に『王将』で頼んだのは"中国にない"一皿

8分で読める
ZONさんの漫画は、ほんわかと親しみやすい絵柄が特徴だ
ZONさんの漫画は、ほんわかと親しみやすい絵柄が特徴だ(イラスト:ZONさん提供)
2/5 PAGES
3/5 PAGES

この頃からすでに「漫画家になりたい」という淡い夢は持っていたものの、難しいだろうと思い、進学は地元の農業大学へ。しかし、環境デザインを学びながらも、漫画への思いは捨てきれなかった。

『おやすみプンプン』で浅野いにおの漫画にハマった

「大学生のときは日本の漫画を本当によく読みました。とくに好きだったのは『ヨコハマ買い出し紀行』。それと、浅野いにおさんの作品です。最初は『おやすみプンプン』から。背景は繊細でリアルなのに、主人公はデフォルメされているという描写は、私が漫画を描くときにも参考になりましたね。それに“鬱漫画”って呼ばれている展開にも引き込まれました」

日本のさまざまな作品に触れ、大学に通いながらも漫画を描き続けるうちに、漫画のことをもっと知りたい、日本で学びたいという気持ちが大きくなっていった。大学を卒業すると、京都の日本語学校に留学する。2018年のことだった。

「日本にはじめて来た日は、関西空港から日本語学校のバスで京都の寮に行ったのですが、着いたらもう夜。お腹が空いて、近くで見つけた『餃子の王将』で天津飯を食べました」

よく「中国にはない、日本生まれの中華料理」といわれる天津飯が、日本最初の食事だったのだ。「けっこう美味しかったです」とZONさんは笑う。

その日から、日本での暮らしが始まった。

「日本に来たのが10月なので、日本の秋の風景が好きです。空がきれいで」(イラスト:ZONさん)

日本語を鍛えたのちに、ZONさんが進学したのは京都精華大学の大学院だ。

「日本で最初にマンガ学部を開設した大学なんです」

漫画という文化や描き方などの専門的な教育を行っており、マンガ学部を置く、日本唯一の大学として知られる存在だ。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数