だから主人公が遭遇するエピソードも、ZONさんが実際に体験したことだ。それを漫画として表現し、気持ちを乗せる。なにを主張するのでもなく、淡々とした日常のひとコマを切り取った作品はほのぼのと温かい。
文字が読めない頃、絵だけ眺めていた台湾の漫画
中国・四川省に生まれたZONさんは「内向的な性格の子供でした」という。初めて漫画に触れたのは小学校1年のとき。「台湾の漫画だったんですが、まだ文字があまり読めない年で、絵だけを見ていました。それがすごくカラフルでした」。
そこから漫画に夢中になった。
「中国や台湾の漫画をたくさん読みましたね。とにかくなんでも読んだ。日本の漫画は『ドラえもん』が最初だと思います。小学校3年生のときにはミッキーマウスの漫画が大好きでした」
やがて自分でも漫画を描き始めるように。たいていは、いまと同じ日常系のもの。自分を主人公にして、ほかのキャラクターは友達で、一緒に冒険するような話も描いたという。


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