運行は、貸し切りバス事業や成田空港から信越方面への高速バス路線を持つ五稜バスである。東京ディズニーリゾートや大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が目的地の高速バスはこれまでもあったが、中規模のテーマパークだけを目的地とする高速バスの登場は新たな潮流と言えそうだ。
やはり秋の観光シーズンに合わせて利便性を高めたのが、バスタ新宿と富士五湖方面を結ぶ高速バスである。富士山周辺はインバウンドの急増もあり、高速バスのドル箱路線と言えるだろう。
バスタ新宿の方面別利用者数のトップも「河口湖」方面で、シーズン中は午前中を中心に頻発するバスの多くが満席となる。この富士五湖線が10月1日から増発され、1日55往復体制となった。
新宿発の午前中のピーク時と、河口湖発の15~18時台は10分おきのわかりやすいダイヤとなり、富士急行バスと京王バスが交互に担当する。
「新宿~河口湖」間はJRと富士急行線を直通する特急「富士回遊」もあるが、1日の運行は4往復のみ、運賃と料金で片道4200円。高速バスだと所要時間はほとんど変わらず、ほぼ半額の2200円前後で乗れる。
この連載の第130回でもルポしたように、外国人観光客を次々と富士山や富士五湖方面のバスに吸い込んで発車していく様は壮観だ。
JRバス中国「スサノオ号」も利便性アップ
従来の路線が経由地を増やす例もある。東京~米子・松江・出雲を結ぶJRバス中国の「スサノオ号」は、11月1日から鳥取県の倉吉駅北口と鳥取駅南口に乗り入れる。
東京から米子・松江・出雲には、日本で唯一の定期夜行列車である特急「サンライズ出雲」があるが、寝台券はなかなか取れないプラチナチケット。また、鳥取と倉吉は鉄道で首都圏からの直通列車はなく、高速バスも以前は路線があったが、現在は直行できない。
鳥取県東部にお住まいの方にとって、航空機を除けば久々のダイレクトラインだといえる。この路線では、新設の倉吉駅のバス停で乗降した場合、当面運賃が正規運賃の3割引きになる。倉吉市の高速バス利用促進支援事業による補助があるためだ。


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