文化人類学は、企業や病院にも入っていく
窪田:大川内さんにお会いしたかったのは、文化人類学が、異文化を研究する学問にとどまらず、企業や組織の中でも力を発揮していると知ったからです。文化人類学は、改めてどういった学問なのでしょうか。
大川内:文化人類学というと、アフリカの農耕民やアマゾンの狩猟採集民のもとへ行き、フィールドワークをする学問というイメージがあるかもしれません。もちろんそれも重要ですが、近年は企業、病院、学校、科学者のいる研究所なども、人類学者にとって大切なフィールドになっています。
人がどのような環境の中で暮らし、他者と関わり、何を当たり前のものとして生きているのか。そうした人間の営みを、現場に身を置きながら理解しようとする学問だからです。私自身は、東大発のバイオベンチャーであるペプチドリームに協力をお願いし、科学的な知識がビジネスの中でどのように価値を持つのか、産学連携がどのように進むのかを研究してきました。
窪田:研究室の外に出て、実際に仕事や生活が営まれているところに入っていくということですね。



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