そんな極上のハンドリングを生み出している要因として、EVならではの重量バランスの良さがある。バッテリーをフロアに配置しているBEV(バッテリー式電気自動車)は基本的に低重心だが、さらにバッテリーの配置にこだわって前後の重量配分を最適化することで、優れたコーナリング性能を実現しているんだろう。
また、足まわりもベース車N-ONE eに対して、アルミ鍛造専用設計のフロントロアアームを投入してワイドトレッド化したことで、フロントタイヤの確かな接地感があった。さらに専用品のショックアブソーバーも秀逸で、高次元でバランスが取れていて、EVでありがちな“重さ”や“不自然なロール”も皆無。ステアリングを切れば、ノーズがインに向いてくれる素直さは、足まわりのセットアップに加え、EVとしては非常に軽量な1090kgという車重も効いているだろう。
ワンメイクレースが開催されている軽自動車の「N-ONE」をサーキットで走らせたことがあるが、攻めると重心高で転びそうになるので、そういった条件下でスーパーワンも限界性能も試してみたいよね。さらにタイヤのグリップ力を上げたときの挙動やバランスなど、もっとテストしてみたいというのが本音かな。基本性能に関しては、ワインディングはもちろん、サーキットも十分楽しめそうな感触があった。
BOOSTモード以外も十分楽しい、ドライブモード
あと、面白かったのは、キャラクターが激変するドライブモード。「ECON(イーコン)モード」「CITY(シティ)モード」「NORMAL(ノーマル)モード」「SPORT(スポーツ)モード」の4種類に加えて、SPORTモード時はBOOSTモードも選択可能になるので、実質は5パターンのドライブモードが選択できる。
ECONモードやNORMALモードでもパワー不足を感じないし、CITYモードは回生ブレーキの効きが調整可能なワンペダル操作に対応し、渋滞走行時だけじゃなく、ワインディングのコーナー進入時のノーズの入り方や荷重移動を意のままに操るための武器にもなる。これらのドライブモードだけでも十分に楽しさを実感できるだろう。


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