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ビジネス #自動車最前線

フェラーリ「利益率29.5%」を実現する《稼ぐ力》創業家の巧みな戦略で強固にした「揺るぎない王者」の地位

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2025年に登場した「849テスタロッサ」(写真:Ferrari)
2025年に登場した「849テスタロッサ」(写真:Ferrari)
  • 越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表
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さらに、フェラーリ自身が推し進める自社株買いプログラムも、株主構造の安定に一役買っている。

2025年に発表した、2030年までに約35億ユーロを投じる計画に基づき、自社株の買い戻しを着々と実行中だ。2026年9月1日の発表によれば、最大2億5000万ユーロ(約450億円)規模の第2トランスが完了し、8月末時点でフェラーリは発行済普通株式の0.90%(159万0804株)を金庫株として保有するに至った。

さらに間髪を入れず、手元資金をもとに最大2億5000万ユーロの第3トランスを開始している。

自社株買いを行うと市場に出回る株式数が減るため、1株あたりの価値が高まると同時に、エクソールやピエロ・フェラーリ信託が持つ議決権の割合が相対的に高まる。外部からの影響を抑え、自前の稼ぐ力で独立を維持する巧みな手法である。

ビジネスの現場に深く関わる首脳陣

ところで、こうした株式や経営権の話を聞くと、創業家はボードルームの奥で書類にサインしているだけのように思えるかもしれない。だが最近のフェラーリを見ていると、ピエロ・フェラーリや、その孫であるエンツォ・マッティオーリ・フェラーリが、実際のビジネスの現場にかなり深く踏み込んでいることがわかる。

左が創業者エンツォ・フェラーリのひ孫にあたるエンツォ・マッティオーリ・フェラーリ氏(写真:Ferrari)

特に象徴的なのが、フェラーリにとって最大の重要市場である北米での動きだ。ピエロ・フェラーリの娘婿であるジャコモ・マッティオーリが率いるマッティオーリ・オートモーティブ・グループ(MAG)は、旗艦店であるフェラーリ・ビバリーヒルズをはじめ、シリコンバレーやサウスベイなど、北米西海岸の要所で正規ディーラーネットワークを展開している。

新車・認定中古車の販売やカスタマーサービスという、ブランドの収益と顧客満足度を決定づける最前線に創業家の血を引くグループが直接関与しており、エンツォ・マッティオーリ・フェラーリ自身もこの北米を中心とした販売の現場に深く参画しているのだ。

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