INDEX
サイコロを転がすロボットから、顧客の用途が広がる
――昨年12月にオープン化を発表してから半年あまり。反響は想定どおりですか。
想定以上だった。「一緒に使いたい」「こういう課題を解決したい」という具体的な相談が、怒濤のように入ってきている。以前は人手でやるしかないと諦めていた顧客が、「そんなことができるのか」と考えるようになった。
具体例を見せたことも大きい。Pythonというプログラミング言語で使えるといっても、それだけでは何ができるかわからない。ロボット展で実演を見て、「自分の現場ならこう使える」と発想を広げてもらえた。
――昨年12月、東京ビッグサイトで催された国際ロボット展ではエヌビディアの協業事例を4点展示しました。特に反応がよかった実演は。
マイクを通して言葉で指示すると、サイコロを転がしたり、積み上げたりする音声認識ロボットだ。来場者に「好きなことを指示してください」と言えるところまで開発した。
当初は英語、日本語、中国語に対応すると説明していた。従業員が動作を確認できるのが、その3言語だったからだ。その後、台湾やベトナム、フランス、イタリアなど、海外のお客さんが次々に試してくれた。私たちは何を言っているのかわからない。でもロボットは理解して動く。「正しくできましたか」と聞くと、「ばっちり、ばっちり」と。今では100カ国語対応と説明している。
サイコロを転がす自動化なんて、本来は製造現場にはいらない。でも、それを見た現場の方が自社での用途を考え、すでに導入が始まっている。
――年初に公表したフィジカルAIに関連する受注数千台は、実証実験向けですか。それとも、生産現場への導入が進んでいますか。
この記事は有料会員限定です
残り 2745文字

