結婚願望はあるけれど、多様性の時代だからいろんな人がいて、いろんな結婚があって……と、ついつい自分に都合よく世間のニュースを整理してしまいがちなのが人間の心理というものです。不安を払拭するために、現実に反して「自分は大丈夫」と強く思いこむ状態を「正常性バイアス」といいますが、結婚についてもこの正常性バイアスで活動時期を先延ばしして悩む人が後を絶ちません。
「平均初婚年齢って30歳ちょっとなんでしょ? 少子化の原因は晩婚化って聞いた気がするし、まだまだ大丈夫」は、実態に即した考えでしょうか。
実は、この平均初婚年齢の上昇を「結婚適齢期」(本文では統計的な婚姻多発期と定義します)の高齢化と勝手に誤解している人が非常に多いのです。
20年前と適齢期は変わらない
2024年に結婚生活を開始した初婚同士結婚の男女の年齢と、20年前の2004年に結婚生活を開始した初婚同士結婚の男女の年齢を比較したグラフを見てみましょう。日本の激しい少子化は、晩婚化でもなく、夫婦がもつ子どもの数の激減でもなく、結婚の大幅減少であることがはっきりとみてとれます。
そして何よりも、「あれ……20年前と件数のピークの位置が全然変わっていないじゃないか!」という事実が、はっきりと示されています。


2004年と2024年の最も結婚が多かった年齢を比べると、女性は今も20年前も26歳で変化なし、男性にいたっては28歳から27歳に1歳若返っています。男性については晩婚化どころか、適齢期がやや早婚化しているのが実態です。


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