また、最も結婚が多い年齢が不変もしくは若返っているだけでなく、結婚した母集団の5割以上が占める年齢に到達する50%超到達年齢も、女性は2004年27歳から2024年28歳、男性は28歳から29歳と、いずれも大きな変化があるといえる状態にはありません。また、初婚同士で結婚をした人々のうち、その7割以上が、女性では2024年30歳以下、男性では32歳以下となっています。つまり、読者の皆さんが平均初婚年齢として認知している30歳過ぎの年齢では、発生する結婚の7割以上が発生し終えている年齢、ということになります。
国立社会保障・人口問題研究所の統計(出生動向基本調査)で、結婚希望のある18歳から34歳の未婚男女が独身でいる理由として、20代後半以降の回答者については、回答の1位が「適当な相手にめぐり合わない」となっています。これは「そんな人はいない、または出会うチャンスがないからめぐり合わない」のか、「そんな人は結婚してしまっているから、そんな人との結婚はもう無理」なのか、理由はいろいろあるかもしれませんが、結婚の発生件数グラフを見る限り、30歳以上は「そんな人はもう結婚しました」がめぐり合えない理由の大きな要因の1つとなっている可能性が高そうです。
平均は「普通」でも「一番多い」数でもない
ちなみに、2024年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.8歳です。初婚同士の結婚において、31歳までの男性が68.4%を占めています(2024年、不詳除き)。女性は30歳までの女性で71.4%です。いずれも発生する結婚の7割あたりまでが発生し終えた年齢が「平均初婚年齢」となっていることを覚えておいてください。
男性の結婚ピーク年齢が27歳、女性が26歳ですので、ちょうど平均初婚年齢マイナス4歳が結婚の最も発生しやすい年齢となっています。この差の4年という時間は非常に長く、早いカップルでは結婚して2人の子どもに恵まれているカップルもいるタイミングです。平均初婚年齢をベンチマークに結婚を考えていたら、好きだった彼、気になっていた彼女にはもうお子さんが2人もいる……ということも不思議ではない、ということです。
平均にはいろいろなパターンがあります。
① 大きな数字(または小さな数字)が引っ張るパターン
22歳、26歳、25歳、24歳、55歳(平均30.4歳)
②大きな数字と小さな数字が引っ張る場合
10歳、12歳、15歳、30歳、50歳、55歳、52歳(平均32歳)
上の2つの集合の平均値の30歳や32歳は、その集団の「普通」でも「一番多い」年齢でもないことがよくわかると思います。平均は、平均が計算された母集団の散らばり具合をしっかり見ないと、実は何も言えない数字なのです。


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