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ビジネス #鉄道最前線

「災害時に迂回特急が走れない」JR北海道の根本問題 優秀な人材が退職、臨時ダイヤ作る「スジ屋」不在に

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JR北海道のキハ261系1000番台 特急「北斗」(写真:KUZUHA/PIXTA)
  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
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札幌―函館間では高速バスや航空便もあるものの鉄道と比較して座席数が限られていることから早々に満席となり、これらの座席を確保できなかった乗客は普通列車での移動を強いられることになった。特に函館から札幌に向かう列車では、長万部駅の乗り換えで大型のスーツケースを持った多くの乗客が倶知安行きに乗り換える姿がみられ、車内は立ち席客ができるほどの状態で運行されていた。

この日、函館駅から札幌駅まで10時間以上かけて移動した東京都渋谷区在住の50代会社員の男性に話を聞くことができた。

「遅い夏季休暇で北海道旅行に来ました。この日は、朝の特急列車で早めに札幌に入り、観光を楽しむ予定でしたが、特急列車が全便運休していたことから倶知安経由の普通列車での移動しか選択肢がありませんでした。高速バスも飛行機も満席だったのですが、普通列車のほかには新幹線で青森県の八戸まで行きそこからフェリーで苫小牧まで行くしか手段がないと言われましたが、普通列車の方がまだ札幌に早く到着できることからこちらを選択しました」

この男性が乗車したのは、函館駅を8時12分に発車する長万部行で、そこから倶知安行き、小樽行きと乗り継いで、札幌駅に到着したのは18時35分。所要時間は10時間12分にも及んだ。途中の長万部駅では10時51分に到着した次は14時45分発の倶知安行まで列車がないことから4時間近い待ち時間があったという。この間は駅前のかにめし店で時間を潰す乗客が多く、駅から徒歩圏内の日帰り温泉施設で時間を潰す乗客の姿も見られた。

函館駅を12時38分に発車する列車であれば長万部駅には14時49分に着くものの、倶知安行の列車はこの4分前に発車してしまうことから、「この接続を改善してくれるだけでも過酷な移動を強いられなくても済むようになるのに」という乗客からの恨み節も耳にした。

8月30日からは代行バスで7時間

8月30日になりJR北海道は、不通となっている区間を含む東室蘭―長万部間に2往復の代行バスを設定した。この代行バスには、東室蘭駅では札幌発の特急すずらん号と接続し、長万部駅では、特急北斗号と同一車両を使用した函館行の臨時快速列車に接続する。札幌から函館までの所要時間は6~7時間程度となった。

長万部駅前の道路で待機するバス(筆者撮影)

札幌から函館まで6時間かけて代行バス乗り継ぎで移動したという神奈川県相模原市在住の60代医師の男性は次のような不満を口にした。

「娘が札幌に転勤になったことをきっかけに北海道に旅行に来ました。函館方面に特急列車が全便止まっていることは昨夜知ったのですが、今日のホテルのキャンセルはしたくなかったので、函館駅に20時過ぎに着く便で向かうことにしました。

今日になり代替バスについて確認をしたところ、JR職員から定員が達すると乗れないこともあると言われてあぜんとしました。公共交通機関としての自覚が足りていないのではないでしょうか。

東室蘭駅に早めに到着したことで、バスには無事に乗ることができました。長万部駅の手前で見えた北海道の風景は本当に雄大で、こうしたことでもなければ絶対に見ることはなかったのでその点は良い経験ができたと思っています」

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